

目次
1. はじめに
街中で「王将」の看板を見かけたとき、大阪王将と餃子の王将の2種類があることに気づいた人は多いはず。
名前も餃子も似ていますが、ルーツは同じ。
京都で生まれた「餃子の王将」から暖簾分けされ、その後独立し、今では運営会社も展開の歴史も別々のライバルブランドになっています。
本記事では、両者の歴史・味・運営スタイル・裏話まで、事実ベースで徹底比較します。
2. 発祥と関係性
- 餃子の王将:1967年、京都市・四条大宮で創業(運営:王将フードサービス)
- 大阪王将:1969年、大阪市・京橋で創業(運営:イートアンドホールディングス)
大阪王将は、京都の餃子の王将から暖簾分けして誕生。
創業者同士は親族で、当初は同じ「王将」ブランドとして営業していましたが、経営方針の違いから別会社に分かれます。
その後、「王将」という名称や商標の使い方を巡って裁判が起こり、
- 京都本社は「餃子の王将」
- 大阪側は「大阪王将」
という名称で棲み分けることで和解。
現在は完全に独立した別会社として、全国で競合しています。
3. 餃子の違い

餃子の王将
- ニラや香味野菜が豊富で、ニンニクのパンチが効いたガッツリ系
- 皮はもちもち、中は野菜のシャキシャキ感が特徴
- 「にんにくゼロ生姜餃子」などバリエーションあり
- 冷凍せず毎日店舗に生餃子を配送
大阪王将
- ニラ不使用でさっぱり、肉のジューシーさを重視
- 肉をホイップ状に練る製法でふんわり感
- 皮はやや薄め、焼き目はこんがりパリッと
- 羽根つき餃子など冷凍食品でも有名
4. 運営スタイルと店長制度の違い
餃子の王将
- 店長=経営者に近い裁量
- 仕入れやメニュー構成、価格設定まで店舗判断
- 地域限定フェアやイベントも実施可能
- 店長昇格は難関
- 段階的な昇格と数か月〜1年の研修
- 調理・接客・経営知識の試験に合格必須
- 全員がプロの調理人
- 店内で一から調理するため、技量で味に個性が出やすい
気合が違いますね(笑)
大阪王将
- フランチャイズ比率が高く、本部マニュアル重視
- 半加工品や統一レシピで味の均一化
- 店長裁量はあるが、餃子の王将ほど自由度は高くない
5. 大阪と地方で違う「大阪王将」

- 大阪の店舗
- 古参直営が多く、カウンター中心の町中華スタイル
- 常連客が多く、夜の一杯需要が強い
- 地方の店舗
- フランチャイズ中心で、全国チェーン仕様の明るい内装
- ファミリーやランチ需要を重視
6. コラム:餃子の王将の「外国語みたいな」注文文化
一部の店舗やベテラン店員の間では、外国語のように聞こえる独特な注文の通し方=「符丁(ふちょう)」が使われます。
厨房とホールのやりとりを素早く正確にするために発達した文化です。
7. 価格とキャンペーン
- 餃子の王将:地域フェアや日替わりセットが豊富
- 大阪王将:冷凍食品の割引やテイクアウトキャンペーンが多い
8. まとめ:好みで選ぶのが正解
- がっつり野菜+もちもち皮派 → 餃子の王将
- さっぱりジューシー+パリ皮派 → 大阪王将
- 店長制度や運営の自由度は餃子の王将が高め
- 雰囲気や利用シーンで使い分けるのもおすすめ
さあ、今日はどっちの王将に行く?
おすすめ動画です。
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