
みんな大好きマクドナルド。
でも実は、この世界的ハンバーガーチェーンの本業は“ハンバーガーを売ること”じゃないって知っていましたか?
「え、じゃあ何屋なの?」と思ったあなた。実はマクドナルドは、
**世界有数の“不動産会社”**なんです。
1. マクドナルドのもう一つの顔「大家さん業」

マクドナルドの店舗は世界に約4万店。
その多くはフランチャイズといって、地元の会社や個人オーナーが運営しています。
いっぽうマクドナルド本社は、**土地や建物を用意して貸す側(=大家さん)**に回ります。
仕組みはシンプル。
- 本社が好立地の土地を“買う or 長期で借りる”
- そこに店舗を建てる
- フランチャイズオーナーに建物とブランドを貸す
- オーナーは家賃+**売上の一部(ロイヤルティ)**を本社へ払う
ここがポイント。
その店舗が赤字でも、家賃は基本的に発生する。
つまり——
店がもうからなくても、マクドナルドは痛くもかゆくもないわけです。
(もちろん長期の赤字店はテコ入れや閉店の判断が入りますが、収益の柱は“場所を貸すこと”。ここが強い。)
2. なぜこのモデルが強いの?

① 景気に強い=家賃は安定
ハンバーガーの売上は景気や天気で上下します。でも家賃は毎月しっかり入る。収益の柱が安定しているから、会社全体がブレにくい。
② 一等地=ブランドそのもの
渋谷や銀座、駅前の角地など「ここ絶対高いでしょ」という場所にマックは多い。
いい場所を押さえる=その街の看板になるので、広告効果も抜群です。
③ 土地・建物は資産
土地や建物は会社の資産。長く持てば価値が上がることもあるし、必要なら売ることもできる。
ハンバーガーは売ったら終わりだけど、**不動産は“残る”**んです。
3. いつから“不動産会社”っぽくなった?
カギを握るのは、マクドナルドを世界チェーンにしたレイ・クロック。
彼は「良い立地こそ成功のカギ」と考え、店舗を増やすと同時に土地を押さえる戦略を取りました。
その結果、マクドナルドは“ハンバーガー屋”でありながら“巨大な不動産オーナー”にもなったのです。
本人の有名な言葉——

「私たちはハンバーガー屋じゃない。不動産業だ。」
4. 日本の話も少し

日本マクドナルドも同じで、フランチャイズ+不動産の考え方が土台。
全国に約3,000店(目安)があり、駅前や幹線道路の超一等地に多いのはそのため。
「ここにマックがある=ここは良い立地」という図式が、さらに集客を呼びます。
5. ほかのチェーンはどうなの?
バーガーキングやモスバーガーもフランチャイズを使いますが、
“本社が土地を強く握る”という徹底度はマクドナルドが頭ひとつ抜けています。
だからマクドナルドは飲食と不動産の二刀流で安定成長しやすいのです。
6. 雑学:もし土地を全部売ったら?
正確な数字は非公開ですが、世界中で保有・管理する土地と建物は数兆円規模とも言われます。
極端な話、ハンバーガーを作らなくても長期間やっていけるだけの価値が眠っている、という見方もあるわけです。
7. まとめ

マクドナルドのお店って、中の人(運営者)はマクドナルド “じゃない” ことが多い。
多くは別の人や会社が運営していて、マクドナルド本社は土地と建物を貸している大家さん。
つまり本業は、ハンバーガーを売るより“場所を貸すこと”。
だから景気が悪くても安定して儲かるし、いい場所にお店を出せるんです。
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